古町花街について

◆料理屋中心の伝統的花街として全国随一!

新潟市中央区の古町通り8・9番町周辺の地区は古町花街と呼ばれています。
古町花街は、現在14軒と多くの料理屋が営業し、
27名の古町芸妓が活動する現役の花柳界があります。
さらに古町花街には、鍋茶屋、行形亭といった
全国でも最大規模と歴史、格式を有する料理屋が存在します。
それと同時に、第二次世界大戦で大規模な空襲を受けず、
大火や地震の被害も限定的だったことから、
戦前の歴史的建造物が数多く残っています。
歴史的景観が残る京都や金沢の花街は茶屋街であるため、
古町花街は料理屋中心の大規模な伝統的花街として、
全国随一といえます。
料亭に関する詳細はこちら↓(新潟三業協同組合HP)

◆日本舞踊の家元が存在

古町芸妓の踊りは市山流と藤間流です。
古町花街には地方都市では珍しく、日本舞踊の家元市山流が存在します。

◆現代的雇用形態に基づく先進的な芸妓育成体制

古町花街では全国に先駆けて、置屋を株式会社化した
株式会社柳都振興を設立したことにより、
現在も継続的に若手芸妓の輩出を行っています。
株式会社柳都振興に関する詳細はこちら↓

◆新道と路地

古町花街では、主要な2本の通りの間の敷地の背割線(敷地と敷地の間の線)上に新道と呼ばれる道が存在します。
新道には古くから多くの花街建築が軒を連ねていたことが分かっています。
また、私有地の敷地を半分ずつ出し合っている「ヘヤナカサ」と呼ばれる路地が
数多く存在していることも特徴のひとつです。
これらの新道や路地には現在も歴史的な風情ある景観が特によく残っています。

◆町並み整備が進行中

近年は、新潟市まちなみ整備なじらね協定の区域に指定され、
建築物や工作物の修景などを行っています。
このほかにも新道の石畳化等も行われ、花街の町並み保全が進められています。
さらに、平成27年には新潟市市民文化遺産に認定されました。

◆関連資料

柳都新潟古町花街たてものマップ(新潟まち遺産の会HP)