趣旨

 花柳界は舞踊などの古典芸能、茶道、華道、衣装、食文化など、日本の伝統文化を包括的に今に伝える貴重な場といわれ、それらを内包するまちを花街(かがい)といいます。

 花街は茶屋、料亭、置屋、歌舞練場などの、意匠の凝らされた造作や外構を持つ花街建築や小路・路地などで構成され、情緒あふれる歴史的景観を持つ都市空間と、伝統文化とを併せて継承しています。

 本研究会では、東京、京都、新潟、金沢を中心に、これまで行ってきた花街の建築や景観に関する基礎的研究を、全国的に進展させます。これにより、世界的に見ても貴重な日本の花街における建築及び景観の特性を、網羅的かつ体系的に明らかにしていきます。